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前払式や前払式支払手段とはどんな支払い方法なのか
前払式や前払式支払手段と聞いてピンとくる方は多くはありませんが、プリペイドカードや商品券のような支払い方法と聞けば理解できる方は多いのではないでしょうか。
それこそが前払式や前払式支払手段のことを言うのです。
この支払方法は大きく三つの手段があり、商品券のようなものやICチップにチャージして使うプリペイドカード、ネット上のプリカのようなものも含まれます。
4つの条件を満たしたものを指します。
カードやデータなどで記録されて、お金が前払いされ、さらにそれらに番号と記号その他の符号がつけられた上、支払い方法として使えるというような意味を持つものです。
ただし、食券、乗車券、入場券、6カ月限定でしか利用できないものは除きます。
これらについてまとめました。

従来からの支払い方法ギフト券の利用について
ギフト券や商品券といった金券は以前から存在しますが、実はこれが前払式や前払式支払手段です。
ギフト券や商品券は酒屋さんやデパート、あるいはスーパーなどであらかじめ対価を支払ったうえで使用できるものですから、文字通り前払式の支払い方法と言えます。
これらを使用することでその金額に見合ったサービスや商品・物品など(ギフト券の利用方法)、特定の数量の商品(お米券やビール券)を交換することが可能になります。
これらは以前から存在するもので、きちんと番号などで管理がされている金券として利用されています。
ただ、この形式のものは全く変化がないと言うわけではなく、しばらく前から結婚式などの引き出物として利用するカタログギフトなどもこの形式に分類されています。
このほか、宴会や二次会などの景品として牛肉などの引換券なども利用されるようになりましたが、これもカタログギフトの一種の金券として分類されています。
古いようで今現在も進化を続けている分野です。

持ち運びにも便利な各種プリペイドカード
Suicaなどの鉄道系ICカードや(厳密にはやや異なりますが)チャージして使うnanaco、ポンタ、Tカードなど各種のプリペイドカードは最近熱い分野として注目されています。
しかし、この分野も歴史がある分野です。
実はかつて頻繁に利用されていたテレホンカードも磁気型プリペイドカードとして利用されていました。
このタイプは現代でも利用されており、ギフト券のクオカードや図書カードなどは今もこの形式で発行されているものがあります。
古くて新しいジャンルがこのプリペイドカード形式と言えるのではないでしょうか。
現在ではIC型から更にスマートフォンとひもづけを行ったタイプのプリペイドカードも登場しており、チャージ方法も現金の前払から、クレジットカードによるチャージや銀行引き落としなど、前払式や前払式支払手段の定義を揺るがすようなタイプのものも登場して来ています。
そして、その活躍の場も年々増えてきているジャンルであり、今後もその進化に目が離せません。

オンラインゲーム人気で加速するネット上で使えるプリペイドサービス
2000年代から急激に普及してきているのが、オンラインゲームやWeb上のコンテンツを購入するときに使うネット上で使えるプリペイドカードです。
ここまで来ると実際にカードや金券の形をしているものは少なく、多くは電磁的記録(データなど)として存在しているものになります。
あらかじめ支払うことで、データ上に数値がチャージされ、その数値を消費(支払い)してさまざまなサービスを受けたり、物品を購入したりすることが可能です。
ただし、出てきた歴史がまだ浅いことから犯罪の温床となることも珍しくなく、プリペイドの番号を教えてしまって詐取される事件が発生したりもしています。
それでも、わざわざチャージをするために店舗に行ったり、あるいは金券を買い求めるという必要がありません。
なので自宅で気軽に前払できることから、その簡便さによって急速に普及しようとしているジャンルでもあります。
具体例としてゲームの課金をするためのギフト券やネット通販のオンラインギフト券などがあります。
これらはあらかじめ購入することで様々なサービスの提供を受けたり、物品購入の決済などに利用できるのです。

前払式や前払式支払手段と現金化の手段とはどんなものか
ここまで紹介してきた前払式や前払式支払手段ですが、法定通貨(日本円やドルなど)への変更、つまり現金化が可能です。
満額現金化することは困難ですが、種類ごとに現金化することが可能です。
一番身近なのが金券ショップになります。
ここではギフト券や金券と言った紙の前払式支払手段を買い取り現金化してくれるだけでなく、電磁式のプリペイドカードも未使用であれば現金化できます。
またICカード式のプリペイドカードも鉄道系のものであれば大きな主要駅などで現金に戻すことが可能です。
このように様々な手段がありますが、最近ではネット上でネット通販のギフト券なども現金化し、口座振り込みという形で現金を入金するサービスも登場してきました。
ただ、いずれも額面そのままの金額を現金として渡してくれるわけではありませんから、可能であれば実際に物品やサービスの決済に使用した方がお得という考えもあります。
以上、【前払式支払手段】手元にお金がなくても欲しい商品や物品が手に入る…でした。