現金化による資金調達は想像以上に多くの種類があります。
実は敷金すらも現金化して資金にできてしまうのです。
今回は敷金とはそもそもどのようなものかについて解説し、その現金化の手法を解説、さらにその手法を用いることによるメリットやデメリットについても解説していきます。
これらのことを知れば現金化による資金を調達する方法が一つ増えることになり、日常生活や規模が大きければ企業の運転資金の確保といったことができるようになるでしょう。
現金化を知る前に！そもそも敷金とはどんなもの
現金化について解説する前に、そもそも敷金とはどのようなものか解説しましょう。
敷金とは土地や建物を借りる際に、大家や管理会社、地権者などに債務の保証担保という形で支払うお金でです。
簡単に言えば、借り手がトラブルを起こした場合、そのトラブルを解消するために敷金から損失分のお金を出すということです。
保証金と呼ばれることもありますが、多くの場合敷金という形で支払っているケースがほとんどです。
個人であれば賃貸マンション、会社であれば事業所の用地やテナントを借りる際に支払うお金を言います。
この敷金は退去するときに、原状回復費や償却費（敷引き）という形で差し引かれるものの、一般住宅で月額賃料の1カ月～3カ月分、会社など事業用で借りる場合は月額賃料の6カ月～10カ月といった高額な費用を支払っています。
そのため、多くの場合差し引かれたとしても退去時に一定額が返金されるものです。
ただ、借りている間はこのお金が返金されることはない現金といえるでしょう。
敷金を利用した現金化の方法を紹介
敷金を利用した現金化は保証会社の利用、家賃を多く払う、両方を利用するといった方法で大家から敷金を返金してもらうという手法です。
まず保証会社を入れる方法は、保証会社という借主が家賃支払いできない場合、代わりに支払う会社を入れる代わりに大家（オーナー）から敷金を返金してもらう交渉をする方法です。
大家側も何か合った際に保証会社が支払ってくれるという条件を提示すれば敷金を変換してくれる場合もあり、敷金の現金化が可能になります。
このような保証会社は調べると多くあるので、評判などを確認して信頼できる会社と契約しましょう。
2つ目は家賃をこちらから上げるという条件をつけることです。
家賃を上げる代わりに敷金を返金してもらうという交渉をすることで大家側も利益アップの可能性から交渉に大路てくれる可能性もあります。
最後の手段が両方を使うこと、つまり保証会社を入れて家賃を上げるという条件を大家側につける方法です。
これだけ譲歩すれば多くの場合で敷金が受け取れて現金化が可能になります。
このようにして敷金が現金化できます。
敷金を現金化するメリット
敷金を現金化するメリットは、担保がいらない、審査がいらない、ある程度まとまった現金化が期待できるというものです。
担保がいらないのはメリットです。
お金を借りる場合何かしらの担保を入れる必要があるのに対し、敷金の現金化はそういったことをしなくとも住みます。
次に審査もいりません。
確かに大家側と交渉するのがある意味審査かもしれませんが、確定申告の書類を提示したり、決算書を見せたりといったことはほとんどのケースでありません。
詰まり審査の手間がとても少ないのがメリットなのです。
最後のメリットがある程度まとまったお金が手に入るということです。
家賃7万円のアパートでも最低14万円程度の敷金が現金化できますし、企業であれば賃料も100万円になるケースがあり、場合によっては1,000万円もの現金が調達可能です。
いずれのレベルでもかなりまとまった金額が現金化できることになるので、これは大きなメリットといえるでしょう。
敷金現金化のデメリットは？
敷金現金化のデメリットは長期的にみると損をすること、返還された敷金がそのまま現金として利用できないことが挙げられます。
まず長期的に見ればこちらが損をします。
保証会社の契約はこちらが今入居している限り続きます。
そのため、入居している間保証会社に保証料を支払い続ける必要があります。
もし契約を解除したい場合は大家側に敷金を再び納める必要が出てくるでしょう。
長期にわたって今のテナントやマンションに住む場合、保証会社への料金が重荷になってくる可能性も否定できません。
次に受け取った敷金がそのまま現金化して利用できるというわけではないということです。
敷金の現金化をするということはそれなりに現金が足りない状態になっていることを意味します。
そのため、翌月の上乗せされた家賃を支払ったり、保証会社への保証料を支払ったりといったことに使われることがほとんどです。
このような点でデメリットがあるのであらかじめ知っておきましょう。
敷金現金化での買取まとめ
敷金現金化について、敷金はもともとこちらのトラブルを補填するために事前払いするお金のことです。
もともとこちらの財産でもあるため、交渉によっては現金化して受け取ることもできます。
今回は保証会社を利用した現金化の方法や家賃を上げる代わりに敷金を受け取るといった交渉による現金化を紹介しました。
いずれの方法でも大家側の態度によっては容易に現金化ができますが、それでも難しい場合は併用することで多くの場合条件をのんでくれます。
しかし、敷金現金化は、保証会社への保証料の支払いなど長期的に見ればデメリットと思われるようなポイントもあります。
それでも家賃の最低数か月分を一気に現金化できるのは大きなメリットであり、そのメリットを生かして資金繰りを改善するというのはとても有効な手段といえるでしょう。
もし敷金を現金化したいと思ったらまずは保証会社を探すことから初めて見ることをおすすめします。
保証会社に相談して大家側と交渉しましょう。
