テレビコマーシャルや街中を歩いていてブラックフライデーという言葉を目にしたり耳にしたりしたこともあるでしょう。
ブラックフライデーというのはアメリカでの感謝祭のことで、家族との時間を大切にする日でもあります。
家族と過ごすということは食べ物や品物を購入してプレゼントすることにもなるため、小売業者や大型店舗で非常にお得なセールが行われるわけです。
これが日本など世界的に広がっていき、今ではブラックフライデーというとセールの日というイメージが定着していますが始まりはアメリカの感謝祭だったのです。
ブラックフライデーそのものの歴史とは
上述のようにブラックフライデーはアメリカの感謝祭りが始まりで、もう少し詳しく言うと11月最後の木曜日が感謝祭に当たります。
翌日の金曜日がいわゆるブラックフライデーなのですが、その歴史は最近始まったものではありません。
話は19世紀後半まで遡ります。
この頃のアメリカは金融危機といって、できたばかりの国ということもあり金融面で非常に困っていました。
これは金を大量に購入して売却し、利益を得ようとした人々の動きが原因だと言われているのですがそのおかげで金の価値は暴落し多くの人が貧困の憂き目にあってしまったのです。
このことから人々の気持ちを暗くした、暗いことから黒が連想されブラックフライデーと名付けられました。
さて、今日のような嬉しいセールとして定着したのが1961年のアメリカです。
感謝祭の次の土曜日に陸海軍のスポーツの試合が開催され、それに先立って多くの買い物客が殺到し混乱を招いてしまったのです。
警察官が誘導しなければならず、本来休みの警察官も出勤となり全く休みを取ることができなくなったのですがこれがセールを意味するブラックフライデーになりました。
つまり、警察官を動員しなければならないほど多くの買い物客が殺到する日のことを、ブラックフライデーと呼ぶわけです。
日本でのブラックフライデーはいつ頃からか?
アメリカ発祥のブラックフライデーですが、それでは日本ではいつセールとして知られるようになったのでしょうか。
実はごく最近のことで、2016年頃だと言われています。
誰もが知っているAmazonや楽天をはじめとして、ブラックフライデーを開催する店が年々増加するようになり今では街の小さなお店でも取り入れています。
基本的に期間が決められているのですが、お店の中には若干長めにセール期間を設定して多くの買い物客を呼び寄せようという努力をしています。
ただし、やはり本場のアメリカと比べるとまだまだ規模は日本が負けています。
実際にアメリカの小売店を見てみると非常に大規模にセールを展開しているからです。
今後もアメリカの影響が強く日本に入ってくるようでしたら、もっともっと細かなお店がこのイベントを取り入れるのではないでしょうか。
認知度もアメリカほどではないので、まだまだ成長する余地を残している点も注目したいところです。
サイバーマンデーとどう違うのか?
ブラックフライデーと同じような言葉に、サイバーマンデーというものがあります。
サイバーマンデーというのは感謝祭の次の月曜日から始まるセールのことで、サイバーすなわちオンライン上で行われるセールのことです。
この言葉が広まったのは2005年頃だと言われており、ブラックフライデーの影響を受けたのはほぼ間違いないでしょう。
なぜ月曜日なのかというと、感謝祭を終えて職場に戻った人々が職場のインターネットを使ってショッピングサイトにアクセスするのが急増したためです。
自宅で行えば良いではないか、と思うかもしれませんが当時は今ほどネット回線が広まっておらず脆弱でもあったため職場の高速回線を利用したというわけです。
ブラックフライデーと現金化の関係性
日本だけでなく世界中でブラックフライデーを活用して現金化をしようという人たちが多くいます。
そもそもセールですから普段よりも安くアイテムを手に入れることができます。
例えばゲーム機であれば普段よりも安く手に入るためいくつも購入し、それをネットオークションやフリマアプリ、あるいは店舗に直接持ち込んで買い取ってもらうのです。
こうすることにより差額を儲けられるのですが、これがブラックフライデーによる現金化です。
ゲーム機だけでなく家電製品も現金化に利用されていますが、最新機種など需要のあるアイテムでなければなりません。
いくら高額のアイテムでも需要がなければ購入額よりも安く買い取られる可能性もありますので、実際に現金化を検討するのであればどのようなアイテムが人気で高額買取の対象なのか、事前に確認しておかなければなりません。
ブラックフライデーを見逃すな!
この記事ではブラックフライデーの歴史や現金化との関係などを解説してきました。
そもそも由来を知らずにブラックフライデーだと騒いでいる人も少なくありませんが、歴史や由来を知っておくことでより一層ブラックフライデーへの愛着が湧くのではないでしょうか。
安いからとつい買いすぎてしまう人もいるでしょうが、例えばクレジットカード決済をする場合にはしっかり支払える範囲で買い物を楽しむ必要があります。
普段から色々と買い物をする習慣がある人はブラックフライデーを見逃さずに、欲しいものを手に入れたいものです。