先物取引とは特定の期日に特定の価格で商品の売買をする権利をやり取りする金融商取引です。
投資によって現金化するときによく注目されている取引ですが、詳しい内容がわからなくて手を出せないことが多い金融商品の一つです。
この記事では先物取引の基本的な仕組みや種類と特徴、現金化するまでの流れなどを紹介します。
先物取引では少額資金でも現金化できると言われている理由も解説するので参考にしてください！
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先物取引の基本的な仕組みや流れを確認しておく
先物取引はある一定の期日に約束した価格で、商品などを買う権利または売る権利を取引します。
例えば、6か月後に7万ドルでゴールドを1キログラム購入する権利を買ったとします。
そして、1か月後にゴールドが1キログラム8万ドルで取引されていたら、この時点で権利を売却することで差額の1万ドルが手に入るという仕組みです。
実際には商品などを買って手に入れるわけではなく、あくまで購入・売却する権利を売買して差額で利益を得る取引になっています。
ただし、先物取引では損をするリスクもあるので注意が必要です。
7万ドルだったゴールドが6.5万ドルに値下がりした時点で現金が必要になったり、期日が来てしまったりした場合には5千ドルの損失になります。
このように先物取引はリスクも考慮して売買を進めなければならないので、難しいと言われている金融商取引の一つです。
先物取引の種類と特徴を見てみよう！
先物取引には売買する対象と売買のやり方で分類できます。
先物取引では商品を取り扱う商品先物取引と、金融指標を取り扱う金融先物取引の二種類があります。
商品先物取引では商品の先物価格によって権利の売買をするのが特徴です。
例えば、ゴールドやプラチナ、原油や電力、大豆やトウモロコシなどが商品先物市場で取引されています。
商品の種類は多いですが、消費者物価指数などの経済指標との関連性が深く、インフレが起こると価格が上がる傾向があるのが共通点です。
一方、金融先物取引では金融指標が取引価格の指標として用いられています。
株価指数のNYダウ先物、TOPIX先物、日経225先物などが代表例です。
他にも債権や外国通貨、金利などの金融先物取引がおこなわれています。
指標によって価格の動き方に特徴があるのでやや高度な知識や経験が求められますが、もともと株式投資や債券投資、FXなどで資産運用をしている人にとってはわかりやすい指標が多いでしょう。
先物取引は証拠金取引の一種
先物取引は証拠金取引の一種です。
先物取引では契約で将来に商品などを購入する、または売却するという義務を負うので、契約履行のために必要な資金をあらかじめ保証金として預けておくという形を取っています。
この保証金が証拠金と呼ばれていて、先物取引をするときには証券会社などに預けることが必要です。
ただ、証拠金の分しか取引ができないわけではなく、レバレッジを利かせられるのが特徴です。
国内の先物取引では最大で20倍のレバレッジをかけられます。
レバレッジとは「てこ」のことで、実際に持っている金額よりも大きな金額で取引が可能です。
例えば、10万円の資金で10倍のレバレッジをかけると100万円として取引ができます。
1万円だった商品が1.5万円になったとしたら、10万円で買った場合には15万円になるので5万円の利益です。
しかし、レバレッジをかけて100万円でかったとしたら、50万円の利益になります。
このようにレバレッジ取引ができるのが先物取引の魅力です。
先物取引で少額資金を現金化するまでの流れ
先物取引で少額資金を現金化するには、簡単にまとめると証券会社または先物取引の専門会社で口座を開設して売買をおこない、利益を出して出金するという流れに沿って取引をする必要があります。
口座開設をするときには本人確認手続きをする必要があり、審査が通ったら取引を始められます。
証拠金を口座に入金した後、商品先物や金融先物のチャートを確認して、取引したい商品または金融指標を決めましょう。
そして、取引に使用する金額とレバレッジを決めて購入または売却をします。
先物取引では購入から始めることも売却から始めることも可能なので、チャートの動きを見ながらどちらにするかを考えて取引することが重要です。
その後、チャートを見ながら売却または買戻しをするタイミングを見計らい、注文を出して決済をします。
このようにして利益を得たら口座から出金すれば現金化することが可能です。
先物取引による価格や指標を決めながら現金化を考えていく
先物取引は証拠金取引によって少額資金でもレバレッジをかけて大きな資金として取引できるのが特徴です。
商品の先物価格や金融指標を取引指標として売買をおこない、差額で利益を出す仕組みになっています。
先物取引ではさまざまな種類の指標を使えるだけでなく、購入からでも売却からでも始められるのが魅力です。
チャートを見て値動きをある程度予想できるようになれば、少額資金を運用して大きな現金にすることができます。
先物取引による現金化は証券会社での口座開設などの準備の手間がありますが、手続きを終えてしまえば市場が開いているときならいつでも取引が可能です。
また、先物取引は資金が減ってしまうリスクがある点には注意して運用することは必要です。
しかし、レバレッジをかけられるメリットは大きいので、少額資金を運用する方法の一つとして先物取引を検討してみましょう。
