ファクタリング会社には銀行系ファクタリング、ノンバンク系ファクタリング、独立系ファクタリングの三種類があります。ノンバンク系ファクタリングと独立系ファクタリングは売掛債権を買取してもらう買取ファクタリングを基本とします。一方、銀行グループの会社である銀行系ファクタリングは買取ファクタリングだけでなく売掛債権の保証をする保証ファクタリングや海外企業への売掛金回収サポートをする国際ファクタリング、手形代わりに利用できる一括ファクタリングなど資金調達目的以外のファクタリングサービスを多数提供しています。

銀行系ファクタリング(ノンバンク系、独立系)目的に合った資金を調達する

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銀行ファクタリングとは

銀行ファクタリングとは、銀行が出資して親会社となっている銀行子会社のファクタリング事業です。

なお、地銀には銀行が直接ファクタリング業務を行っているところもあります。

代表的な銀行ファクタリングはみずほ銀行の子会社である「みずほファクター」、三菱UFJ銀行の子会社である「三菱UFJファクター」、三井住友銀行の子会社である「SMBCファクタリング」、横浜銀行の子会社である「浜銀ファイナンス」、ファクタリングを行っている地銀の「百十四銀行」「足利銀行」などがあります。

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民間と銀行ファクタリングの違い

民間企業のファクタリングと銀行ファクタリングには大きな違いがあります。

民間企業のファクタリングは取引先にファクタリングを行ったことがバレない二者間ファクタリングに対応していますが、銀行ファクタリングは取引先にファクタリングを行うことが通知される三者間ファクタリングしか提供していません。

民間との違いとしてファクタリングの種類もあります。

民間企業のファクタリングは売掛債権を期日前に現金化する買取ファクタリングが基本となります。

しかし銀行ファクタリングは買取ファクタリングだけでなく、保証ファクタリングや国際ファクタリングなども提供しています。

保証ファクタリングや国際ファクタリングは債権の支払いを銀行が保証してくれたり、売掛金回収をサポートしてくれるいうファクタリングであり、事業資金調達目的ではなく売掛金回収の保険のために利用するファクタリングとなっています。

民間との違いとしてファクタリング利用可能最低金額の違いもあります。

民間の場合は売掛債権が10万円からでも利用できますが、銀行ファクタリングは大規模取引を基本としているの数千万円以上の大口債権を最低利用金額としています。

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銀行系ファクタリング

銀行系ファクタリングは数百万円程度の小口債権は取引の対象にしておらず、数千万円以上の大口債権を対象としています。

しかし取り扱い債権の種類は多く、普通の売掛債権だけでなく建設系・医療系・福祉系など幅広い債権を取引対象としています。

銀行系ファクタリングは基本的に親会社である銀行との取引がある利用者の大口取引をサポートするために事業を行っており、買取ファクタリングの他にも保証ファクタリング、国際ファクタリング、一括ファクタリングなどのサービスを提供しています。

保証ファクタリングは銀行ファクタリングが売掛先の審査をして売掛金の保証額を決定し、売掛先が倒産しても保証額を100%銀行ファクタリングが支払ってくれる保険の役割を持ったファクタリングです。

 

国際ファクタリングは海外との取引で発生した売掛金を100%回収するために銀行ファクタリングがサポートしてくれるファクタリングです。

 

一括ファクタリングは売掛先の売掛債権を銀行ファクタリングが全て買取してくれる売掛先と銀行ファクタリング、債権者の三者合意で手形の代わりとして行われるファクタリングです。

手形取引よりも簡易に行えるので売掛先から一括ファクタリングを求められることもあります。

ノンバンク系ファクタリング

ノンバンク系ファクタリングは預金業務を取り扱わない金融機関が事業を行うファクタリング企業です。

一般社団法人である日本中小企業金融サポート機構のファクタリング、消費者金融アイフルのグループ企業であるアイフルビジネスファイナンス、GMOグループのGMOペイメントゲートウェイ、NTTグループのNTTファイナンスなど様々なノンバンク系ファクタリングが存在しています。

ノンバンク系ファクタリングの特徴は銀行系ファクタリングレベルの信用力や資金力を持った買取ファクタリングを行う民間ファクタリングという点にあります。

審査は銀行系ファクタリングレベルに厳しいものの、最低取引可能債権額は十万円からという小口債権の取引に対応している企業もあります。

また、資金力があるので最大取引可能額が億単位や無制限という企業が複数あります。

取扱債権の種類も建設系、医療系や福祉系など銀行系ファクタリングレベルの種類となっており、三者間ファクタリングだけでなく二者間ファクタリングにも対応しています。

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独立系ファクタリング

独立系ファクタリングは銀行の子会社や大手企業のグループではない買取ファクタリング事業を専門に行うファクタリング企業です。

独立系ファクタリングには大企業がなく、信用力で銀行系ファクタリングやノンバンク系ファクタリングに一歩劣ります。

独立系ファクタリングの特徴は基本的に二者間ファクタリングにのみ対応しているという点、数万円の小口取引にも対応していてる点、買取スピードが早いという点、審査が緩めという点にあります。

ファクタリングでは債権の二重譲渡や架空債権による取引などを防ぐために債権譲渡登記が基本的に必要になります。

しかし独立系ファクタリングでは債権譲渡登記を行わないでも買取してくれるところが増えて来ました。

銀行ファクタリングなどは厳格に手続きを行うので二週間程度の時間がかかりますが、登記を省ける独立系ファクタリングは取引スピードがアップし、最短即日で資金調達をすることも可能です。

また、審査が非常に緩くて利用者の金融情報に傷があっても売掛先に問題がなければ審査に合格する可能性が非常に高くなっています。

銀行ファクタリングまとめ

銀行ファクタリングはノンバンク系ファクタリングや独立系ファクタリングとは違った立ち位置にいる特殊なファクタリング会社といえます。

独立系やノンバンク系は信用力などに差があっても基本的には売掛債権を買取して資金調達する買取ファクタリングが基本となります。

一方、銀行ファクタリングは買取ファクタリングも行っているものの保証ファクタリングや国際ファクタリング、一括ファクタリングなど事業を安全に円滑に行うために売掛金の扱いをサポートするファクタリング業務が大半を占めています。

ファクタリングというと資金調達のイメージが強いですが、銀行ファクタリングならば売掛金回収の保険や手形の代わりとしてファクタリングを利用することが可能となっています。

以上、【銀行系ファクタリング】建設系・医療系・福祉系など幅広い債権を取引対象とする…でした。